塾の宿題って、医者の出す処方箋みたいなもの|中学受験

家庭教師が気が付いたこと

8月に入り、大手塾では夏期講習会が始まっています。私の生徒さんたちの多くも夏期講習会に参加しています。

しかし夏期講習会が始まる事で困る事もあるのです。そこで今回はそんな話をしてみたいと思います。

サピックスに通っている生徒さんなのですが、通常は毎週月曜日が私の授業の日。

ところが夏期講習会の日程の関係で先週の月曜日はお休みとなってしまい、1週間のブランクを開けて授業となりました。

すると驚く事に私の教えている国語の解き方を忘れてしまったのです。

しかも夏期講習会での宿題も多いため、私からの宿題は後回し。

国語の演習を進めながら私が色々と指摘すると、「そうだった、忘れてた」を連発。

わずか1週間ブランクが空いただけで、こんなにも忘れてしまうんですね。

子供の場合、授業の翌日には授業で習った事の大半を忘れてしまうと言います。

だからこそ宿題が大切と言われます。

しかも宿題は授業が終わった日の翌日にはやりはじめた方がいいのです

成績のいい子と悪い子の最大の違いは「宿題力」だと思っています。

成績の悪い子の宿題のやり方にはある傾向があります。

それは宿題提出当日に慌ててすべての宿題をやっつける。

早稲田アカデミーの講師をやっていた頃など、授業が始まる直前に宿題をやっている生徒もみかけました。

このやり方は、ただ宿題を消化しているだけであり、身に付いているわけではありません。

しかも国語の場合、選択肢問題を考えもせず適当に選んで、記述はわからなかったことにしてしまう。

これでは宿題の意味がありませんよね。

私は勉強も医療も似ているなぁと感じています。

たとえばお医者さんから出された薬を毎日飲まずにまとめて1日で飲んでいいものなのか?

もちろんいいわけありませんし、むしろ毒ですよね。

下手したら死んじゃいます。

勉強で死ぬ事はありませんが、効果という点では同じです。

宿題がお薬だとしたら、誰もが同じ薬でいいのだろうか? という問題も出てきます。

大手塾の場合、宿題内容もマニュアル化されていることがほとんどで、状況に応じた宿題の吟味は基本的にありません。

A君はこの教材を使って○ページから○ページまでね、Bさんはあの教材を使って□ページから□ページまでね、なんてないですよね。

でも、本当はそうするべきなのです。

宿題の量なども本人と相談して決めていくべきなのです。名医というのは一人一人の患者さんに合わせた薬を出すのです。マニュアル化された宿題を出すのは薬局で普通の薬を販売するのと変わりないですよね。

一人一人の様子を見ながら適切な薬を出し、それを決められたようにきちんと飲む。

同じように一人一人の様子を見ながら宿題を出し、それを決められたようにきちんとやる。いかがですか?

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