記述の指導法に異議あり!|中学受験

記述を授業のメインとしているサピックス

 

ところが講師によっては、教え方を間違えているケースも多々あります。

サピックスが得意とするのは「言い換えて」です。

 

しかし記述の答え方を「自分の言葉で言い換えて」しまい、得点に結びつかないケースがよくあります。

 

私が指導した、2020年の駒場東邦に合格したH君などは、まさに「サピックス病」でした。

 

なんでもかんでも言い換えてしまう。これを直すのに時間がかかりました。

 

さて、国語の記述で必要とされるのは、設問者が答えてもらいたい言葉をいかに効率よく本文中から拾い上げ、解答としてまとめていくかなのです。

 

つまり本文中にばらまいてある「キーワード」を

見つけていけばいいだけなのです。

 

ところが、せっかく見つけ出したキーワードを生徒自身の考えた別の言葉にしてしまうと、得点にならないのです。

 

ここで簡単に記述における採点方法をご紹介しましょう。

 

採点室に採点者が集められ、問題責任者が採点ポイント一覧表を採点者に渡します。

採点者は、その採点ポイントを基にして記述の採点を行います。

 

たとえば次のような問題の場合は……

 

メイプル製バットは、それまで標準的であったホワイトアッシュあるいはアオダモとは全く別次元の飛距離打球速度を見せていた。それはメイプルが高い反発力を持つことと深い関係がある。

 

たとえば王貞治選手の持っていた本塁打日本記録を塗り替えたバレンティン選手などはアメリカのバットメーカーであるオールドヒッコリー社が作ったメイプルのバットを使って、その記録を作った。

 

あるいは阪神で活躍したマートン選手がそれまでイチロー選手の保持していたシーズン最多安打を塗り替えたのも、やはりオールドヒッコリー社のメイプル製バットのおかげだった。

 

王選手、イチロー選手ともにメイプルは使っていなかったが、バレンティン選手、マートン選手ともにメープルで記録を塗り替えた。

 

問題:メイプル製バットの特長を具体的に説明しなさい

 

正解:

メイプル製バット高い反発力を持つことで、打球の飛距離打球速度などがホワイトアッシュアオダモとは比較にならないほどだということ。

 

採点ポイント:赤字の言葉が使われていること

たとえばひとつの単語が1点だとすると6個の赤字の単語が全部使われていたら6点獲得。

 

ひとつしか使われていなければ1点獲得です。

このようにして採点作業は行われます。

 

これら赤字の言葉を別の言葉に書き換えてしまうと採点基準から離れ、採点対象とはならなくなるのです。

 

もちろん例外はあります。それが開成中学です。開成の記述はこのような採点方式はとっていないようです。

 

逆に言えば開成中学を受けないのであれば、言い換えてはいけないということなのです。

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