生徒に合った教材選び|中学受験

昨日の授業後、こんな会話がありました。

 

ちなみに生徒さんは小6で国語が苦手。特に漢字が苦手で小5の漢字にも苦戦しています。私が指定した漢字の教材は四谷大塚の「漢字とことば 小5下」。漢字学習の定番です。

 

親御さん「漢字が苦手なのでサピックスの漢字のかなめを使いたいんですけれど

 

私:「いやいや、小5下でも苦戦しているのですから、漢字のかなめはさらに苦戦しますよ」

 

 私は「それなら四谷大塚の小5上をやった方がいいですよ」とアドバイスしました。

 

それでも納得出来ないような雰囲気でした。

 

たしかに実際の学年より下の教材を使う事に抵抗はあるでしょう。難しい教材を使えば頭が良くなる気がするでしょう。でも、そういうわけではないんです。

 

 私は教材選びは医者で言う「薬選び」だと思っています。

 

そして宿題は「処方箋」だと思っています。薬って1種類じゃないんですよね。

 

たくさんの種類の中から、その患者さんの症状にはどの薬が合うかを見極めるのも医者の腕。

 

医者から出された処方箋に対して「それよりも薬局で売っている○○という薬の方がいいのではないですか?」と、医者に尋ねますか? 

 

それと同じ事です。家庭教師のプロもどんな教材をどのように使えばいいのか熟知しています。

 

以前、中国から来られたご家庭を見た事もありました。

 

そこでもやはり同じように教材に関する反論がありました。小6の生徒さんだったのですが、あきらかに日本語力が不足している。

 

私の判断としては「小6の教材よりも小5の教材で、もう少し易しい日本語に数多く触れて、基礎的な語彙力を増やした方がいい」と判断しました。

 

しかしプライドが許さないのか、どうしても小6の教材で進めたい、と。はっきり言って可哀想なのは生徒本人です。

 

国語が算数理科社会と違うのは小4も小5も小6も教える事に違いが無いということです。

違うのは語彙と漢字です。

 

日本語の読解を鍛えるためには日本語の仕組みを覚えればいいのですが、仕組みを覚えるためには言葉は簡単な方が子供の身に付きやすいのです。

 

たとえば英文読解の名著「英文解釈教室」というものがあります。

 

しかしこれは例文に使われている英単語が非常に難しい。

 

英単語の意味を追いかけるだけになってしまい、本来の目的である英語の構造を学ぶ事が難しい。これと同じなんです。

 

文章の構造を理解するためには単語が難しいのはデメリットになってしまうのです。

 

「英文解釈教室」を理解するために必要なのは英文の基本的な知識とある程度の単語力。国語も同じなんですよ。

 

難しい単語の多い文章を読んでも読解力はつきません。それよりもほんの少しだけ難しい言葉の出てくる文章で読解力を身につけた方がずっと良いのです。

 

 難しい教材=実力がつく、ではないことをもう一度確認してください。

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