今回は男の子と女の子の問題に対する意識の違いについてお話ししたいと思います。
選択肢問題などで顕著に出るのですが、男の子はあまり深く考えずに即断してしまう傾向があり、女の子は考え過ぎてしまうが故に時間がかかり過ぎてしまう傾向にあります。これは入試問題を見ても明らかです。
桜蔭や女子学院などいわゆる女子難関中学の国語の問題の特徴として次のような事が挙げられます。制限時間が短く設問数が多いので、即断即決が求められる。開成中学などは設問数が非常に少なく、じっくり考えさせる問題が多い。どうですか?あまりに両極端ではありませんか?しかし、これはいずれも理にかなっているのです。
人間と言っても所詮は動物であり、オスとメスです。オスだからじっくり考えずに即決し、メスだからじっくり考え過ぎて時間が足りなくなってしまうのです。そこを難関女子中、難関男子中は突いてきているのです。
皆さんは動物のドキュメンタリーなどで次のような映像を目にしたことはありませんか? オスの鳥がメスを迎え入れるために綺麗な巣を作って待つ。そこへメスが現れ、オスはダンスと共にメスの気を引こうとする。メスはオスが作った巣の様子やダンスなどをじっくりと見て判断する。
悲しい事にオスはメスならなんでも受け入れてしまうのです。何も考えずに受け入れるんですね。ところがメスはじっくりじっくり選びます。オスは選んだりしている時間が惜しいのです。オスは子孫を残すチャンスがいくらでもあるからです。一方でメスの場合、子孫を残すチャンスは限られています。限られたチャンスの中で、より優れた子孫を残すためにはパートナーとなるオスを見極める必要があります。ですから選ぶのは慎重になります。
これを国語の選択肢問題に当てはめると、男の子はじっくり考えずにパッと決めてしまう。女の子は考えに考えて時間ばかりかけてしまう。本能がさせているんですね。これがわかっているだけでも我が子の弱点などは理解できるのではないでしょうか?